サチコの種付け 

 引っ越しした子牛たちは、みんな元気だった。モミジは俺たちの顔を見たら、べーべー鳴き始めたが、部屋は広くなったし、エサ箱の容量も大きくなり、とても食べやすそうだ。頑張った甲斐があった。糞出しもちょっとやりやすくなった。
 アキコとサチコが互いに乗り合い、スタンディングしていた。サチコは発情周期に合っており(前回の種が着かなかったのだが)納得いくのだが、アキコは1週間前に種付けしたばかりだ!繋ぐのが大変だったので、サチコと、妊娠鑑定を受けさせるモトツボだけを繋いだ。
 草地への除雪が進み、ちょっとショートカットして、とりあえずロールを一つ持ち帰ることが出来た。吹きさらしの中に置きっぱなしだったのに、ほとんど痛んでおらず、妊娠牛たちは喜んで食べていた。これで、ロールの回収のメドが立ち、牧草不足が回避された!
 サチコは、とても良い発情をしており、ちょっと奮発した種をつけた。モトツボは、妊娠しており、堆肥舎側に移動してもらった。
 夜牛舎に入ってきたアキコは、明らかに発情しており、明日獣医さんに相談しなければならない。
 最近粗食だったので、元気がなくなっており、今日は奮発して豚シャブを食べた。ちょっとだけ幸せな気分になった。