陳述書 落雪 面談 

yonemiki2006-01-30

 以前、このブログでも触れたが、旧瀬棚町で村上医師が中心となり取り組んできた地域医療は、薬価を抑え、在宅医療可能な体制を作り、成人病予防講習・肺炎球菌やインフルエンザワクチンの補助事業など予防医療の充実などをやり、医療費を2割も削減することが出来た。NHKや新聞でも取り上げられる、ある意味日本一先進的な地域医療だ。小さな田舎町が、都会の自治体にも胸を張って自慢できる町の宝物だった。
 行政に対し、新たな取り組みを提案し実行させることは、並みたいての事では出来ない。時には喧嘩腰になったり強引な物言いになって、煙たがられても引き下がらないという取り組み方をしないと、実現できなかったことだ。
 心身をすり減らしてこういう取り組みをしてきた村上医師にも、それを煙たがりながらも聞き入れて実現させてきた旧瀬棚町の行政にも、賛辞を送りたい。

 ところが、3町が合併して出来た新せたな町では、何年もかかって苦労して築き上げてきたこういった事業が、全て切り捨てられようとしている。新せたな町にこれらの事業を継続することを提案したら却下され、瀬棚区だけでも継続しようとしたが、特例区という制度があるのに、特例は認められないらしい。黒字事業なので、予算が付かないと言う理由では無い!なぜだ?
 
 高い理想に燃えて、瀬棚で地域医療に励んできた村上医師にとって、激しい失望感を産むものだろう。でも、よそ者の僕らが、ここで安心して住めるのも、村上先生が診療所に居てくれるから・・・というところがある。もう遅いのかもしれないが、このまま何もしないでいるのもいたたまれなく、町長宛に陳述書を送ってみた。
 
 いきなり重い話から始まってしまったが、今日も大変な1日だった。朝起きたら、とても暖かく、牛舎の屋根の大量の雪が全部落ち、昨日せっかく窓の下の雪をユンボで除けたのに、落ちた雪の固まりで大きな窓のガラスが1枚割れていた。換えが無いのに・・・!これ以上被害が広がらないように、牛舎の周りの雪を、ユンボでずらした。排雪作業はトラクターでやらなければならないが、今日は来客があるので、応急的に終わらせた。
 仕事を貯めた分、夜牛舎は大変だった。昼の暖かさに反し、夜から急激に冷え込んできた。全ての子牛部屋の敷きワラを交換し、厚めにワラを敷いてやった。和次郎はまだまだピーピーだった。発情回復が遅れていたタエの尻尾に、粘液がまとわりついていた。明日は早起きして発情観察に行かなければならない!