種付け不能 水場 桃三郎が哺乳瓶デビュー 冷え込み

 子牛にも、おおらかなヤツと神経質なヤツがいる。おおらかな性格の牛は、世話がしやすく、よく懐き、病気もしない。神経質な子牛は、母乳から代用乳への移行が困難だったり、注射されると怖がって逃げ回ったりして、こじけてしまうことがある。昨日母子分離した桃三郎だが、母乳が忘れられず、哺乳瓶を受け付けない。昨夜も今朝も、結局ストマックチューブのせわになった。母親を求めて、1mの壁を飛び越えようと、何度も何度も挑戦していた。
 マユコが発情していた。他に誰かが発情しているのだが、誰もスタンディングしないので、どの牛が本命かわからなかった。アキコか?とりあえず、「安茂勝」を2本注文し、引き続き観察したが、結局お昼まで誰も証拠を見せなかった。
 馬の水飲み水槽が、雪の中に埋まって飲みにくいので、ツルハシを探して掘り出そうとした。ところがツルハシが無かったので、大きな斧で水槽の周りを叩き割ることにした。ホースで水をかけっぱなしにしていると、そのうち雪(氷)が緩んできて、割れやすくなる。そこを叩き割って、氷のブロックを取り除く。明日、出来れば水槽を掘り出して、ちょっと高いところに移動させよう。
 獣医さんが来て診てもらったが、マユコはまだ小さくて種付け不能と言われた。骨盤がまだ未発達らしい。まだ12ヶ月だから、ちょっと早すぎた。獣医さんが帰ったあと、ミツヒラシゲがスタンディングしていた。明日も種付けに来てもらうことになった。アキコやサチコも怪しげな雰囲気なんだが・・・。
 桃三郎が、ようやく哺乳瓶を受け付けた。これで哺乳作業が楽になる!夜牛舎で、親牛を入れてみたら、アキコとサチコも尻尾に粘液が絡みついて凍っており、発情していた。サチコは出産後10日なので無理だが、アキコは種付けしてもらおう。
 冷え込みが厳しく、ミルクを作る部屋の床が、凍り付いて危ない。子牛たちの水飲みバケツに、お湯を汲んでやってるが、1時間もすると凍り始めている。牛の入った牛舎なのに、−5℃だ。ちょっとすきま風をなんとかしなければならない。