「桃三郎」誕生! 冷却水の交換 水場を掘った

yonemiki2006-01-19

 朝起きて、ネットワークカメラを見たら、モモカの尻から白いひも状のものが伸びている。
「産まれた!」
周囲を探したら、尿溝に黒い固まりが落ちていた。立ち上がろうと動いている。急いで身支度をして、車で出かけた。
 産まれたのは33kgの雄で、まだ元気だった。名前は「桃三郎」だ。モモカを放し、体を舐めさせる。俺も、敷きワラを追加して体をこすってやり、ドライヤーで体を温めたが、寒すぎる!モモカを繋ぎ直し、毛布に来るんで車に積み込む。人工初乳やストマックチューブも積んで、一旦家に帰る。今のストーブの前で、ストーブとドライヤーの熱を使って暖めた。そのうちに震えも止まったので、人工初乳を飲ませ、自分たちも朝飯を食べた。体が温まった子牛は、元気に立とうとし始めたので、車に積んでモモカの元に連れて行く。いつもどおり苦労しながら母乳を飲ませた。スズコを福三郎の部屋に同居させ、スズコの部屋を桃三郎の部屋にした。当然敷きワラを剥ぎ取ったあと、石灰消毒もした。たっぷりの敷きワラを敷き、投光器で暖めた。
 M8030の冷却水を交換するために、まず古い冷却水を抜いた。思ったよりたくさん入っていたが、サビでドロドロだった。何度も水を入れては、ドレンボルトから抜き取った。何度やっても茶色い液が出てくる。一度、水でラジエターを満タンにして、そのまま作業をした。先日、子牛のパドックを除雪したときにできた雪山を崩し、排雪する作業をやった。
 作業中は、牛の観察をするものだが(よそ見運転)、堆肥舎をねぐらにしている牛達が、盛んに雪を舐めていた。水場を見に行ったら、一応凍らずに水が流れていた。しかし、大雪のせいで、穴が深くなり過ぎ、体重500kgの体を支えながら顔を突っ込むことができないらしい。スコップを使って掘ろうとしたが、全然歯が立たない。仕方なく、ユンボで深雪の中に道をつけながら水場に向かう。50mほど坂を下った沢が、水場だ。行きは下りだからなんとか進めた。水場は、厚さ1mの氷で覆われており、簡単に剥がすことが出来た。いつもなら、仕事が雑な俺だが、一応キレイに均してやった。
 帰り道は、登りだから大変だった。雪を掘って地面を出しても、ぬかってしまう土質なので、バケットで掘りすぎないように押さえつけながら道をつけ、後ろ向きで腕の力で押しながら、少しずつ坂を上って帰った。危うく日が暮れるところだった。
 この作業の間、エンジンをかけっぱなしだったM8030のラジエターの水を抜き、冷却水と水を入れた。漏れ防止剤は凍り付いていたので、お湯に入れて溶かし、ラジエターに投入した。液を撹拌するため、その後しばらく除雪作業をした。 
 ゴロウとカイトは、ドライフードにミルクをかけてやっているのだが、ここ数日は、ホッケを煮たものを、煮汁ごとかけてやっていた。すごく美味かったようで、今日ミルクをかけてやったら
「えっ?これ食べるの?」
という顔をして、残している。どこかに、魚があるはずだと、台所を探したりしている。
 ちなみに、ゴロウもカイトも、どんぶり2杯ずつのドライフードを食べる。ゴロウはともかく、ゴロウの3分の1しかないカイトまで、そんなに食べなくてもよいのに!