第2産室の糞出し

 朝起きたら、マロンが脱走していた。柵が雪に埋まったところを越えたらしい。彼女は、脱走はするが、戻りたくても戻れないのが困りものだ。
 堆肥舎にいる牛達に、牧草を持っていく予定だったが、待ちきれなかった牛達の一部は、電気牧柵をまたいで新牛舎の牛達が食べているエサを食べていた。昨日、牧柵が雪で低くなっているな〜と思っていたところだ。とりあえず、堆肥舎・新牛舎両方にロールを入れ、簡単に移動させられたユキだけを、堆肥舎側に戻した。
 今日も獣医さんが来たが、熱は下がっているし、下痢も治まりかけているので、注射は止めにした。しばらく墨団子を続けて、様子を見る。
 今日は気温が低かったので、すぐにホースなどが凍って困った。床もたちまち凍り付いてしまうのだ。ジッとしていると寒いので、長らく貯めてあった第2産室の糞出しをした。その後、果穂太郎とキララの部屋にも挑戦したが、敷きワラの繊維が絡み合っていて、なかなか剥ぐことができなかった。扉を下に付けすぎており、上手く開けられなくなっていたので、外して付け替えた。とりあえず、1輪車2台分剥ぎ取る。作業している間中、果穂太郎が顔を舐めに来たり、俺の糞出しフォークを踏みつけたり、興奮してキララに乗りかかったり・・・。何がそんなに嬉しいのか?邪魔でしょうがない。
 雪の中に長い杭を立て、電気牧柵のケーブルが低くなりすぎたところを高くした。新牛舎内の敷きワラが、食べられて少なくなっていたので、1ロール足してやった。外にいい草が置いてあるのに、わざわざ敷きワラを食べに何頭もの牛が来ていた。