種付け

 今朝もバタバタしていた。
 まず馬がいなかった。草架の中は空っぽだったので、腹が減って旅に出たらしい。馬用の草を出し、草架への道を除雪してから運び込む。馬は遠くまで旅立ってしまったようで、エンジンの音を聞いても帰ってこなかった。
 牛達の食べる草もなくなっていたので、妊娠鑑定を受けた牛に1ロール、受けていない牛に2ロール入れてやる。
 獣医さんが来て、モトツボとツボミに、それぞれ「勝忠平」「照美」を着けてもらう。
 アバラD型格納庫の、壊れたシャッターを開けて、トラクターを入れ、切り草を作った。大袋に1つ作った段階で、待たせている子牛が可哀想なので、エサやりに行った。
 脱走馬の追跡に行った。膝上までのラッセルで、急斜面を登るのは大変だった。馬たちは、雪に埋もれたトウキビの茎を掘り出して食べていた。バケツを振ると、坂を駆け上がってきた。ポパイに引き綱をかけて、引いて帰ったが、馬が腹をこするほどの積雪だ。
 合掌南側の、軒先2列の屋根板を貼った。これで全部屋根板は貼り終えたので、西側に出っ張った屋根板を、30cmの長さで切る作業をした。和牛改良組合の反省会があるので、途中で中断して農協に代用乳を買いに行き、夜牛舎を始める。何となく熱っぽい子牛が多くて、頭を悩ませる。