台風一過の青空だ! 市場は厳しい!

 5時には起きて、瀬棚の牛達に水を飲ませに行く。乾草もたっぷりやり、敷きわらの代わりにもする。出荷用のモクシに交換し、牛磨きを始める。俺の牛は、最近過密状態で飼っているので(糞出しも日に2回だが、ドロドロになる)、附着した運古の量も多いし、毛もボサボサだ。「早く牛舎を造るぞ!」と決意を新たにする。
 市場が始まった。高い牛と安い牛の差が激しい。良い牛はすごく高く、血統が良くても、増体が今一つの牛は驚くほど安い。市場は厳しい!元三郎と元次郎は、かなりの高値で買われていった(元次郎は、もうちょっと行くと思っていたが・・・)(すごい贅沢を言ってるが)。蜜次郎は、体型も悪かったせいで、仰天の安さだった!カツヨは、肺炎であることを敢えて強調して出したので、危なく原価割れするところだった。
 市場に来ると、いろいろ学ぶことが多く、一度学んで忘れていたことも、しっかり思い出させてくれる。俺も、子牛を出荷するときは、できるだけ市場に行くようにしたいものだ。
 宅途中にその肉(黒毛和牛)を買って帰る。何度も書いたことだが、黒毛和牛の肉は、煮るとフルーティーな香りがするのだ!これまでの経験では、ちょっとレア気味で食べると、爽やかな香りでいくらでも入るようだ。楽しみ!
 留守にしていると、たいがい誰かが悪さをする。台所に行ったら、床に運古が落ちており、ソファーの上には、ゲロがしてあった。イイコだ!なんてヤツ!