ほとんど休養日

うどん

 ゆっくり起き、全員を起こした。朝っぱらからご馳走を食べ、いつもよりかなり遅く牛舎に行った。台風が連れてきた暖かい空気のため、牛舎内はサウナ状態だった。いつもはいないはずのアブが牛舎内を飛び交い、姪っ子に虫除けを着けてきて良かった。窓枠から戸を外す。母牛の乳首に吸い付く子牛を見たりしていたが、アブはいるし、台風に備えて若牛を牛舎に繋いでいたので大量の糞臭はするしで、「もう帰りたい!」と言ったので、ゴロウをつけて返す。汗だくになりながら、なんとか作業を終える。
 昼飯はうどんだった。野菜がたっぷり入った、健康的なものだった。しかも美味い!
 あまりにも熱いので、海に行こうということになった。Mikiは留守番だ。太櫓の方に行ったが、波が高く風も強かった。ゴロウ達を遊ばせたかったので、無人の砂浜に行って、足だけ浸かって茶を濁した。棒を投げてやると、ゴロウは大波に向かって躊躇なく飛び込むが、カイトはゴロウが拾ってきた棒を波打ち際で奪い取り、遊んでいた。ここのところを、どうやって調教するかが問題である。
 いろいろやらなくてはならないことがいっぱいあるが、とりあえず出来ないことは仕方がない。
4歳の姪っ子を風呂に入れた。そんな子供を洗うなんて初めての体験だったが、なかなか難しかった。相当ぬるくしたつもりでも「熱い!」水を入れてさらにぬるくすると「冷たい!」となる。もともとセンスレスと言われる俺は、感覚が鈍くてあまり温度を感じないのだ。(温度だけでなく痛みも感じないと言う意見もあるが・・・) 髪を洗うときも、目にかからないように気をつけ、洗い流すときもすごく気をつけたつもりだったが、耳に水を入れて泣かせてしまった(すぐに泣きやんだ)。全部洗って浴槽に入れ、ようやく俺の体を洗った。「足がついてないよ!」でっかくて深い浴槽内で、浮き輪を使っているのだ。