広報配り 堆肥撒き スタック

スタックフォード

 産室が汚れてきたので、ナミコをスタンチョンにつなぎ、浪太郎は付近に離しておいた。ナミコは心配そうに鳴くが、浪太郎は好きなときに乳を飲みに行けるし、その辺を探検していた。まだ、どうするか迷っている。元四郎に耳票を付けた。
 切り草が無くなったので、20kgほど作った。湿地の様子を見に行ったら、エゾリュウキンカが生えていた。去年は沢山生えていたのに、今年は4株くらいしかなかった。
 共済の広報配りをした。ゴロウは荷台。カイトは助手席だ。俺が降りるたびに、カイトが運転席に来て寝ているのが可愛くもあり、邪魔でもあった。
 堆肥撒きの続きをやった。3番圃場と、4番圃場に撒いた。地面がまだ柔らかく、タイヤがすべった。最後の一台は、2の1圃場に行ったのが失敗だった。マヌアスプレッダーを牽引して、圃場の斜面を降り,Uターンして引き上がろうとしたのだが、引っ張れなくなってしまった。もがけばもがくほどタイヤが埋まるので、ちょうど仕事から帰ったMikiに、トラクターのハンドルを持ってもらうように要請したが、「疲れていて動けないので待って。」との回答。
 Mikiは以前、労災認定を受けられるほどの劣悪な労働を強いられ、過労で体調を崩していたのだが、治療の甲斐あって最近ようやく元気に働けるようになってきたのだ。ところが、前科者扱いされただけでなく「教師は、家庭を犠牲にして働くものだ!」とえらい人に言われて(Mikiはこれまでも、家庭を犠牲にして働いてます)、それ以来家での笑顔が消え、帰りがさらに遅くなってしまった。この調子でいくと、今まで治療にかけた長い時間と治療費(あえて労災にしなかった)、何より本人のつらく苦しい闘病の日々がムダになってしまうのではと心配している。その時はきっちり責任をとってもらう。(俺の個人的意見)
 日が暮れる直前に、ようやく起きてきて、座席に座ってもらったが、フォードでスタックしたものを、クボタが引っぱり出せるはずもない。そこへ運良く(運悪く?)弁当を持って訪ねてきた友人の助けも借りて、機械を一度外して向きを変え、ようやく引っぱり出した。
 ついでに、夜牛舎も手伝ってもらって、なんとか9時過ぎに弁当にありつけた。ありがとう!