オリーブの仔馬が生まれた カツヨ悪化 脱走

脱走

朝、馬の方を見たらオリーブが群から少し離れたところに立っていた。ポパイがちょっと離れて様子をうかがっている。仔馬らしき影はなかったが、オリーブの股間が赤っぽいような気がする。トラクターを降りて行ってみたら、足下に仔馬がうずくまっていた。両親とも白っぽい馬なのでてっきり白だと思っていたが、栗毛で白いサク(顔の真ん中を白く幅広い線が走る)。賢そうな顔をした雄の仔馬だ!撫でてやった後、立ち去ろうとしたら、慌てて立ち上がって着いてきた。
 元四郎がようやく2㍑のミルクを、ちゃんと飲み干せるようになってきた。
 シゲヨとカツヨの診察。カツヨもけっこう元気になってきていたのに、今日はなぜかしぼんでいる。熱を測ったら、また40度まで上がっている。「全然変わってないな!」肺の音である。糞出しをサボったからか?慌てて全部出した。フクの妊娠鑑定をしてもらう。「大丈夫!入ってる。」
 他の部屋の糞出しをしようと思って牛舎に向かおうとしたら、山の向こうに黒い影が走る。「また脱走だ!」昨日、削蹄中、バランスを崩したポパイに、足の親指を思いっきり踏まれ・・・。長靴の上から、かなづちで思いっきり叩いたと思えば想像つくだろうか?おかげで今日はびっこを引いているのだが、その足で草地の南の端まで迎えに行く。栄養価の高い、牧草の新芽をたっぷり食べたらしく、エサバケツを振っても真剣みがない。それでも、モモカが俺に向かってきたので、群全体が帰りはじめた。カズエがエサバケツに反応して、ぴったり俺に着いてくるな〜と思っていたら、いつまでもエサがもらえないことに業を煮やし、俺の脇を走り去りざまに、回し蹴りでバケツを吹っ飛ばした。それに驚いて、群は2分して走り出し・・・。痛い足を引きづり、また南に向かう。俺は目的地に直線的に向かうが、牛達は等高線に沿って進むのだ。アップダウンはきついらしい。
 ようやく、全部入れて新たに電気牧柵を張る。先日の補修から、さらに雪解けが進み、牛が通れるところが広がったのだ。