放牧開始 かじられたリンゴ 

放牧開始

 ゴロウが、カイトに優しくしだした。カイトがゴロウにちょっかいを出したとき、我慢しているゴロウを誉めたのが良かった。ゴロウのくわえている棒を引っぱってみたり、顔に向かって飛びかかってみたり、カイトもかなり安心したようだ。
 午後から、酪農家のYさんに借り物を返しに行ったついでに、カイトを紹介した。ゴロウが利口だから、カイトも賢い犬になると思われているのがおかしかった。
 牛の太りすぎ解消のため、超早期放牧をすることにした。ゴロウとカイトをお供に、電気牧柵を補修して回った。一部、雪が深すぎて、ワイヤーを引っぱり出せないところがあった。そういうところは脱走できないので、放って置いた。雪上でゴロウとカイトが本格的にじゃれ合っていた。ゴロウもけっこう楽しそう。体重5kgのカイトが、30kgのゴロウに飛びかかる様は可愛いの一言だ。
 リンゴの木が、ウサギにかじられていた。幹はトタンで巻いてあったが、雪で枝までおおわれたとき、枝をかじられたようだ。かなり悲惨な状況だ。どうやってこれを防いだら良いか、思いつかない。去年の夏、トラクターでウサギを殺さないように、アクセルをゆるめたのが悔やまれる。
 電牧を修理し終わったので、牛を放した。まだ草が伸びていないので、笹をついばんでいた。ずっと草架の周りでエサを食っては寝るだけの生活から、エサを探し回るという作業が入るようになり、少しは痩せるのではなかろうか?草架には2番草を置き、妊娠鑑定を取れていない牛は、夜牛舎内で良い乾草を食べさせることにしたらどうだろう?
 予想したことだが、家の中でゴロウとカイトが激しくじゃれ合っている。ものを壊される前に止めさせなければ・・・。