咳 モモカ種付け 牛脱走! 海人

咳がひどい!早くに目が覚め、子犬をゲージから出してやろうと思ったら、すでに出ていた。どうやって出たんだろう?中と外に、オシッコがしてあった。家の外に出してやる。ゴロウに嬉しそうにじゃれつく。馬の水をやったが、子犬は雪の上を一生懸命着いてきた。
 牛舎に行くにも、当然連れて行く。ゴロウがあれだけ頭がいいのは、血統的なものもあるだろうが、ずっと人間と一緒に暮らし、いつも話しかけていたからだと思っている。だからこの子犬も、同じように育てようと思う。同時に、ゴロウが焼き餅やかないように気を付けないとならない。ハーネスを着けてやる。
 全頭牛舎内で夜を過ごしたので、大量の運古が溜まっていた。いつもどおりの朝牛舎に、ノルマの注射(シゲヨとマユコ)。
 S獣医が来て、モモカの種付けをしてくれた。粘液も卵胞も良くなっていたので、「百合茂」を着けた。牛舎新築の相談をした。堆肥舎のすぐ脇に作ることに、ちょっと不安を感じているのだ。農業普及所のOさんに相談してくれることになった。
 昼から、厚着してビデオ鑑賞(エッチなものではない)。3時頃外に出たら、馬の放牧地の上部を、黒い陰が走り抜けた!「脱走だ!」運動場の、牧草ロールを食い尽くしたのだ。呼びながら、草架にロールを入れてやったら、主だった14頭の牛はダッシュで帰ってきた。あとは何処に行った?ゴロウと子犬を従えて採草地に迎えに行く。北山の最北地で、牧草をつまんでいた。エサバケツを持ってこなかったのは失敗だ。しかも、親米派(親yone派)の牛達は、すでに帰ったあとなので、どうやって連れ帰るか迷う。ヒロミが俺を見つけて駆け寄ってきたので、群全体が途中まで帰ってきた。ところが、ヒロミは下り坂の手前で止まってしまった。仕方なく、遠回りして彼らの先に回り込み、ゴロウと一緒に牛追いだ!最初、ゴロウが反対側に追ったので大混乱だったが、すぐに要領をつかみ、追いすぎないようにゴロウに声をかけながら、ゆっくり歩いて6頭の牛を追って運動場まで帰った。子犬2は過酷な運動量だったらしく、帰ったらグッタリしていた。すぐに、電気牧柵を張り直し、脱走できないようにした。
 子犬の名前は「海人」にした。カイトは、俺の足下で幸せそうに寝ている。