訓練 鶏解体 久々の脱走!

脱走だ!

子牛のエサやり、ミルクやりが終わったところで、哺乳瓶に砂糖水を入れて元太郎・秋次郎を誘って大きな子牛の枠に連れて行く。電気牧柵を覚えさせ、日光浴をさせるのだ。4月6日に5頭出荷して開くスペースに、即座に入れらるようにするためだ。大きな子牛の洗礼を受けて戸惑っていたが、元太郎はすぐに順応し、エサ枠の中に入ってエサをあさっていた。秋次郎はなかなか馴染めないようだったが、ヒロミのようにパドックに追いやられて入ってこられないということはなかった。

 午後から,M家の鶏解体に参加した。M兄弟が鶏の頚動脈を切って失血死させたものを、足・胸肉・ささみ・レバー・ハツ・砂肝をとり、皮その他は廃棄するのだ。午前中にかなり終わっており、あと30羽足らずだったので、楽勝だと思った。ところが、最後の10羽はオスだった。オスは、体がでかく、羽も厚く生えており、肉と皮の結合もかなり強いため、約3倍も時間がかかるのだ。それでも、黙々と作業をしていたら、M氏が絞めた鶏をあさりながら「メスはもうないのか?」と言ったので、「え〜?あんたはメスがいても、率先してオスをやるべきでしょ!(プロなんだから)」と抗議したら「そーか!」と笑っていた。
M兄弟は、解体後の鶏の腹を探り、レバーだの腎臓だの、肝臓だの、精巣・・・テキトウなことを言って笑わせてくれた。取り出した精巣や心臓を生でかじったり、なかなかワイルドな男っぷりだった。
 ロッキーマウンテン・オイスター(睾丸のフライ)の話をしたら、今度牛の去勢をした時、睾丸でフライを作ってくれることになった(と思う)。
 作業後、おやつをいただきながら、昨日の乗馬の話などをした。ただ、初乗馬の日に、あぶみに足が届かない鞍で駆け足までできるのは、すごいことなんだと言うのを忘れていた。明後日も乗りにくることになった。

 帰宅して、もうちょっとで我が家の牛舎というところで、見慣れた黒い塊が動いていた。

   「脱走だ!」
車で追いやりながら牛舎に戻り、運動場に追い込む。牛舎はいつもながらグチャグチグチャに荒されていた。 脱走場所を探したら、堆肥舎へ向かう電気牧柵のケーブルが踏みつけられていた。ここから出ても、道路に出られないように電気牧柵がもう1本あったはずと思いながら見に行くと、先日ユンボで通ったときに外して、付け忘れていた。

 全部片付けた後、元太郎と秋次郎は元の部屋に戻した。よほど疲れたのか、新しく敷いてやった乾草の上で、2頭ともエサも食わずに寝てしまった。