白老市場 糞出し

yonemiki2005-01-17

 寝袋を持っていったので、いつもよりよく眠れた。水場が込む前に、瀬棚の牛に水を飲ませ、牧草をやる。その後は牛磨きだ。昨日も糞落としをしてあったが、つやを出すために何度もブラッシングした。体重は思ったより無かったが、体高があり見栄えがする。家ではすごく威張っているのに、隣の牛に脅されて震えていた。「あなたはHさんですか?」肥育業者の方が声をかけてきた。幸太郎の隣の牛がHさんの牛なので間違えたのだ。以前、Hさんの牛を買ってとてもよかったそうなのだ。俺も、そんなふうに覚えてもらえる牛作りがしたいと思った。
 市場は始まった。全体的にいい相場だが、よくない牛はすごく安い(当然だが・・・)。幸太郎は、これだけいけばいいと思っていた値段より、何万円か高く競り落とされた。増体の割にいい値だ!
 市場に来るととても勉強になる。高く売っている農家の人に、エサのやり方などいろいろ伺い、自分のところと比較して、改善点を探していく。大勢の人の中でも顔を覚えてもらえるように、髪の毛を伸ばしているので、みんな俺のことをよく知っていて、いろいろ教えてくれるので助かる。
 帰宅後、夜牛舎だ。Mikiと友だちに留守中の作業を頼んであったが、とても綺麗に掃除してあった。留守中風邪ひかれては困るので、敷きわらを厚く敷いてもらった。おかげで糞出しは大変だった。
 晩飯のあと、いつも通りネコの宙太が、年寄りネコのイイコのエサを盗み食いしていた。宙太は、他人の食べている物をおいしくなくても欲しがるくせがある。イイコのエサ場から、カリカリ盗み食いする音が聞こえてきたので、すかさず「宙太あああ!!!」と叱ると、慌てて逃げ出した。捕まえて抱き上げると、宙太はそれ以上怒られないよう、「オエ〜」と口に残っていたエサを吐き出した。なんてネコだ。こんなヤツは見たこと無いよ。ガキンチョが叱られてるみたいで可愛かった。見ていたMikiと大笑いした。