幸太郎出荷 オリーブ蹄鉄外し 俺は不審者ではない!

市場に幸太郎を出荷するために早起きした。エサ箱にエサを充たし、水を飲ませてから、尻に付いた糞をかき落とし始めた。痛いので逃げたがるが、エサの枠に入れてロープでバックできなくしてあるので逃げられない。力任せにはぎ取ると、毛がむしれてハゲになってみっともないので、弱い力で何度もこすり、少しずつはぎ取っていった。引き牛調教していないので、引っぱるのに苦労するかと思ったが、割と素直に着いてきて、家畜運搬車に乗った。
 朝牛舎をして、糞出しまでやり、運動場に牧草ロールを置いた所で市場に行く時間になった。家に帰ってみたら、Mikiがオリーブの蹄鉄を外していた。時間がなかったが、手伝って後ろの蹄鉄を外してやった。農協に行ったら、出発を待っていた。ごめん!
 白老では、いつも通り牛を計量台に乗せて体重を測ったあと、ゼッケン番号の場所に繋いで牧草をやった。その後は、お楽しみの焼き肉だ!もう食べられないというほど食べて、お土産にすき焼きと焼き肉用の肉を買った。


 食後、みんながパチンコ屋に行ったので、俺は暇つぶしにコンビニに行こうと駐車場を歩いていたら、前方からパトカーがやってきて止められてしまった。
「何か用ですか?」
と言ったら
「セコムで、事務所に侵入者があったと通報があって駆けつけたんだけど君か?」
普段夜は無人の市場から、ふらふら人が歩いてきたので、犯人に違いないと思ったようだ。パトカーに乗せたがったので、明日牛を売るために沢山の人が事務所裏のプレハブに泊まっていることや、免許証を見せて不審者でないことなどを説明し、ようやく解放される。変なことはしない方がいいらしい。