電牧直し 屋根張り 

 モモコもマユコも、今日は一段と元気だった。獣医さんに見せたら、平熱だけどマユコの肺に雑音が混ざった。とても大切な繁殖牛候補なので、最終兵器といわれる高価な抗生物質、ミコチルを使った。
 電気牧柵を修理するまで、親牛が放せなかったが、Kさんが手伝いに来てくれて、電牧のゲートハンドルを自作し、素早く直ってしまった。これで安心して牛を放せる。万一、破られたときに、牛舎の裏から回ってこられるのを防ぐための電僕も張り、ちょっと心強い。
 早く終わったので、午後からMさん宅の屋根貼りがやれることになった。急いで、ブルーシートを張った屋根の雪下ろしをして、居住空間をすべてトタンで覆うことを目的に作業する。南東側は、将来2階を作る予定だから、油紙を張らず直接トタンを仮止めした。日が傾いてきたが、せっかく雪下ろしをしたのでやろうということになった。北西側は、ちゃんと防水用の油紙を張ってヌキで止める従来のやり方をした。暗くなったな〜と思っていたら、実はサングラスをかけたままだった。普通のメガネに換えたら、世の中が明るいのでビックリ!そのメガネでも暗くてトタンの合わせ目が見えなくなるまでかかって、居住空間全部を覆うことが出来た。あとの部分は、倉庫や作業場所になっているようだ。これで、雨漏りにおびえなくてすむと喜んでくれた。今日も美味しいおやつが出た。うちを手伝ってもらったときは、冷たいお茶に、煎餅しか出さなかったのに・・・。 
 俺がM家に出かけている間Mikiは、まずお気に入りのユンボで、フレームが傾いていて、毎年雪でつぶれそうになるD型倉庫の脇と、馬つなぎ場にたまった雪を除雪、そのあとはずっと愛馬オリーブの外れかけた蹄鉄をはずしていたそうだ。装蹄に使うよい道具が無いので、ナタとかなづち、マイナスドライバー、挟むところがキチンと噛み合わない安物のペンチを使って、四苦八苦。前足2本の蹄鉄をはずしたところで、日が暮れて、作業ができなくなったらしい。ナタの刃がボロボロになっていた。
 フォードが修理されて帰ってきた。黙って運転席に座り、余熱をかけてセルをまわすとすぐにエンジンがかかった。やった!燃料ポンプに異常があり、逆流していたらしい。修理費があまり高くないことを祈る(たぶんそんなにしない)。
 大量の糞出しをした。明日、白老市場に行くので、Kさんが手伝いの予習に来た。度重なる牛の脱走で、メチャメチャになった牛舎を見てあきれていた。