ツボミ種付け 角切り 合掌上げ ミツヒラシゲ種付け

寝坊した。慌てて朝牛舎をやる。ミルクとエサだけやった。Kさんに合掌の残り2個を完成させてもらい、俺は柱と桁をつなぐ羽子板のねじを締め直した。Mさんも応援に来てくれた。筋交いを着けなおして合掌を乗せる準備をした。
 獣医さんが来て、ツボミに百合茂を種付けした。獣医さんが帰ったあと、運動場にロールを3個置いてやっていたら、ミツヒラシゲがスタンディングしていた。こいつも種付けしなくてはならない。トラクターで帰ってきたら、牛舎から青年団の人たちが顔を出した。何があったのかわからず、面食らっていたら、「角切りに来たけど、牛は何処だ?」ツボミの角きりは頼んであったが、全然音沙汰無しだったので、今年はないと思っていた。急いでツボミを連れてきて、スタンチョンにつないだ。これまで、俺一人でやっていたのだが、抑えが効かず切るのが大変なのと、俺のことを怖がる牛が出て良くない(覆面をして、香水で臭いを消してやったことがあるが、牛達にはすぐに見破られてしまった)。切られる時、俺がそばにいなかったせいか、ツボミは頭から血を流しながらも、俺のことを怖がる風ではなかった。異変に気づいてモトツボとミツヒラシゲが見に来たので、一緒につないだ。手間が省けてラッキー!

 午後から、師匠のIさんが、フォードのトラクターで来てくれた。角物をフロントローダーに縛り付け、合掌をつり上げるクレーンにした。最初の合掌をつり上げ、ロープで前後から引っぱって倒れないようにしていたのだが、2個目の合掌をあげるのに邪魔になるからと、結びなおしている間に、倒れてしまったらしい。獣医さんが来て、ミツヒラシゲに美津輝を種付けしてもらった後、帰ってみたら、無惨に折れた合掌が落ちていた。どうするのかと思っていたら、吊りなおして折れた板には、新しく板を当て木して直してしまった。2枚目を乗せて筋交いで1枚目とつなぎ、3枚目を上げて、さらに筋交いで止めて・・・と次々合掌を乗せては、ヌキ(1.5cm厚の板)で、固定していった。俺は合掌をつり上げるとき、回転して足場にぶつかるのをかわす役目だ.トラクターでつり上げ足りする作業は危険が伴い、支えきれないときには、さっさと逃げないとタダでは済まない。Iさんがすごい勢いで次々合掌を上げるので、みんなてんてこ舞いで筋交いを打ったり、屋根板の仮止めしたり。俺は足場を登ったり降りたりして、合掌の向きを調節した。まだ明るいうちに、12枚全部の合掌を上げることが出来た。このままでは、風が吹くと倒れてしまうので、屋根板を打って補強するのだが、Iさんが、「下から仮止めで打っても良いし、てっぺんから本決めで打っても良い」と言われたら、上から打つしかないだろう!4寸五分勾配のきつさを実感しつつ、不安定な合掌のてっぺんによじ登り、屋根板を打っていく。落ちたら、タダでは済まない高さだ。それでも、てっぺん両側2列を貼り、中間の仮止めもして、よっぽどの強風でも大丈夫にした、みんなありがとう!
 忙しさでほったらかしだった糞出しをした。すごい量有った。腹が減って震えてきたので、栄養補給して帰ってみたら、黒い陰が牛舎の中をうろついている。入り口をこじ開けて侵入したのだ。たいした被害はなかったが、急いでスタンチョンにつなぎ、中子牛の糞出しもした。シゲヨに注射し、中子牛4頭にエクテシンをあげた。Mikiもミルクやりを手伝ってくれた。今日はいろいろあって疲れた。