六月燈

 朝方三時半、はなこからメールが来て起こされる。一時破水したのだ。無理矢理起きて、コーヒーを飲んで出かけた。牧場から見上げた空は、とても綺麗な星空だった。
 はなこは、すでに産み落としていた。舐めてはいるけど、あまり上手では無い。濡れているところに、餌を振りかけてもっと舐めさせる。へその緒を消毒する。ついでに、人工初乳を飲ませる。はなこは、俺が子牛の世話をしても、邪魔をしなかった。
 はなこの子供は雄だったので、華子太郎(華春福産子)となった。
 
 そのまま、朝牛舎作業をする。今日は、六月燈の準備が八時からあるので、元々早起きして朝牛舎をする予定だったので、ちょうど良い。
 青年団として、祭り会場の設営をした。提灯を下げたり、出店の準備をしたり・・・。
 
 夕方の仕事を大急ぎでやり、なんとか踊りが始まる前に駆けつけることが出来た。すでに焼き鳥を焼く作業は始まっており、俺は販売に回った。
 踊りを終えた綺麗どころが帰ってきたので、パチリ!