引っ越し

 年度末は、工事関係の人が多くて、船は混んでいる。横になる場所を確保するのに、ちょっと焦った。
 
 牧場に帰ったら、妊娠鑑定でプラスだった牛を、黒島崎放牧地に引っ越しさせる作業が待っていた。とりあえず、二頭ずつ引っ張って歩いて行った。しげよやひかりのように、馬のようになんの心配も無くなんのテンションもかけずに、俺の脇を素直に歩いてくれる牛もいれば、追い越したり立ち止まったり・・・一筋縄ではイカない牛もいた。
 でも、引っ張って動かすことにより、牛はだんだん扱いやすくなっていくのだ!