超早期母子分離

 痛み止めのおかげで、頭痛は治ったのだけど、鼻水は止まらなかった。K君は、ちょっと鹿児島へ・・・。
あさひを、超早期母子分離した。メスにしてはとてもしっかりした体つきで、持ち上げるのが大変だった。重いだけでなく、脚の力が強いから、暴れられると落としてしまいそうだ。出来るだけ誘導して、歩かせる。心配した母親が、後ろから呼びかけるため、誘導そのものも大変だ。
 電柱牛舎に入れ、脱走防止の板を置いたのだけど、夕方までに一度脱走された。北海道にいた頃から、俺の使う牛舎は、『万一火事になっても牛が死ななくて良い!』と揶揄されていた。牛が必死になったら、意外に破られる囲いが多いのだ。チビ子牛がちょっと出ても、また戻せば良いのだ。
 
 夕方、初めてのミルクを飲ませた。あさひは、母親のお乳を欲しがり、ほ乳瓶のミルクはなかなか飲んでくれなかった。