走る走る!

哺乳ロボット小屋に、ミルクを卒業した子牛が三頭いて、新入りの三頭との体格差が気になるし、餌の切り替えもしなければならないと思っていた。
 思っているだけでは、事態は解決しないのだ! K君と話し合い、決行することにした。
 以前の子牛に比べて、とても扱いやすくなってきたのだけど、ひまわりは『プッツン!』してしまうと、手が付けられない! 
 首が絞まらないようにロープをかけ、途中まで引っ張ったが、あまりに抵抗するので一度断念した。他の二頭は、あまり抵抗することなく、新しい部屋に入ってくれた。さて、もう一度ひまわりを引き始めたのだけど、突然走られ、止めきれなくなって・・・。そのまま、馬の放牧地に逃げ込まれてしまった。
 通常、牛は馬を恐れるものなのだが、哺乳ロボット小屋と馬小屋は隣接していて、そういう恐れは無かったようだ。馬と一緒に、走る走る! やっと馬小屋に追い込んだら、馬小屋の壁の隙間を広げて、子牛部屋に帰ってしまった。あらためて捕まえ、もくしを着けて、二人がかりで引っ張って引越しさせた。
 
 これに先立ち、電柱牛舎で大きくなった牛は、大牛舎に引越しさせておいた。これらの牛も、驚くほど素直に移動してくれたのに、ひまわりは・・・。これから、時間をかけて何度も練習することになった。