ミョウガの苗

 これまで、何本の苗木を枯らしてきたことだろう! 苗を買うとき、その木が大きく育つことを夢見る。ところが、まだ植える場所を決定していないために、植えるのが遅くなってしまい、力尽きさせてしまうことが多かった。
 その後、枯らしてしまったことを後悔して、畑の準備をして一年後に、もう一度苗を買って来て、今度は元気なうちに植え付けた。
 ところが、順調に育っていた苗木は、東寄りの風が吹く雨に当たったら、葉が溶けるように枯れてしまった。一度は芽を再生させたけど、次の雨に当たってとどめを刺された。火山性の酸性雨が、葉を傷めてしまうのだ。
 雨で枯れなかったときは、カナブンの大群がやってきた。元気なのは、バナナくらいかな?
 
 俺はミョウガが好きなので、その地下茎を注文してあった。それが届いたので、大慌てで畑の準備をして、収穫時期の微妙に違う三種類のミョウガの苗を、全部で九株植えた。
 長いこと放置してあった畑には、竹の地下茎がはびこり、綺麗に取り除くのは難しかった。とりあえず、植えるところだけでも竹の根を取った。ちゃんと生えてくれるかな? 育つかな?