ありえへん世界

 今日のテレビ東京『ありえへン世界』で、硫黄島が紹介された。残念ながら、鹿児島ではテレビ東京を観ることが出来ず、どんな番組になったかよく解らない。そこで、ネットで調べてみたら、こんな紹介が載っていた。
  
硫黄島には日本の名湯100選に選ばれた秘湯がある。温泉に行く島民2人を発見し話しかけると、2人は移住者だという。米村さんは4年前に北海道から移住した畜産家だった。田中さんは徳島から移住し米村さんの牧場で働いている。米村さんは海に潜って魚を突くのが趣味で、いつか南の島で牧場がしたいと考えていたらたまたま移住物件をインターネットで発見した。そして米村さんは婚活相手もインターネットで見つけた。
米村さんに絶景温泉まで案内してもらう道中で、インターネットで婚活相手を見つけた経緯を話してもらった。婚活サイトで「海が好き」「馬が好き」「スリム」という条件を検索に入れると8人の女性から返事が来た。そのうち5人から「興味があります」と言われ、美人でスリムな10歳下の女性を選んだ。彼女は東京在住のため遠距離恋愛。米村さんは東京に行き、会ったその日にプロポーズして成功した。彼女は1週間後に硫黄島に引っ越してくる。
絶景温泉付近に到着。米村さんによるとこの温泉を椎名誠が気に入って1周間入り浸りだったという。車が入れない道を歩いて行くと硫黄島の秘湯「東温泉」があった。風呂の5m先は大海原という絶景。しかし泉質は酸性度が強く長時間入ると肌荒れする。
1週間後、米村さんの婚約者の由美さんが東京から硫黄島へ引っ越す日となった。由美さんは東京ではバリバリのキャリアウーマンだったがキャリアを捨てて硫黄島に嫁ぐバツイチ。離婚のショックで10kg激ヤセしたときに何気なく登録した婚活サイトで、スリムな女性が好みだという米村さんに出会った。由美さんは離婚で人間不信になっていたが、米村さんの人柄に触れて人生を再出発する決意をした。由美さんが島に到着すると歓迎パーティーが開かれた。』
  
 多少、俺が説明したことと違っているし、誤解されているところもあるなぁ!
 結婚相手を見つけるシーンで、結婚サイトの全国区で、35歳以上の女性を対象に、「海が好き」「馬が好き」「すりむ」と条件を入れて検索したら、8人しか該当者がいなかったのだ。その方に、コピーアンドペーストでは無い、一人一人のプロフィールに対して、誠意を持って一生懸命メールした。返事をくれた5人の人は、いずれも俺と硫黄島にとても興味を持ってくれ、しばらくメル友になったけど、硫黄島は女性が俺を気に入ってくれただけでは、生活できるような島では無い。メールだけで結婚相手を見つける事は出来ない。実際に会ってみないと、一生一緒に暮らせるかどうかなんて判らない。だけど、島を見に行きたいという人全てに来てもらっていては、俺は島で暮らすことが出来なくなるだろう。『本当にこの人が良い!』と確信が持てても、相手の人が島の不便さや独特の雰囲気を受け入れられなければ、結婚なんて出来ないのだ。愛情をメールで育むことは出来るけど、この島に住めるかどうかは、実際に暮らしてみなければ判らない。そんなにあまい島では無い。
 Yumiは美人でスリムと思ったけど、メールの内容が一番充実していて、言葉の端々に知性が感じられ、数通のメールで人として素晴らしいと確信したからこそ、東京まで会いに行ったのだ。インタビューでは、そう答えられていないかも知れないけど・・・。
 また、Yumiは離婚によりかなりのショックを受けたが、人間不信にはなっていない。彼女の信念は、『人を信じること』『傷つくことを恐れないこと』だ。傷つくことを怖れるから人間不信になる。こちらが先に相手を信じなければ信頼関係は築けない。そんな考えを持っており、そう答えたはずなので、真逆の事が書かれている事になる。番組では、彼女の答え(言葉)がそのまま紹介されていると良いのだけど・・・。
 
 硫黄島で絶対的に不足している乾草庫を建てる敷地測量のため、竹林を切り開くことになった。俺にとっても沢山利用する場所になるので、使い難い場所に建っても困るので、アルバイトも兼ねて立ち会った。案の定、変な場所に基準の杭を立てようとしていたので、まずは現場の地形を把握するために、少し刈り取らなければならない事を説明し、伐採作業に取りかかった。