ラップ

牧草をロールしたら、雨が降る前に乾草庫にしまいたいのだけど、硫黄島にある乾草庫は狭く、もはや入れる場所が無い! せっかく肥料を撒き、沢山の乾草をしゅうかくしたのだから、無駄にしたくない。乾草庫を建てる自己資金は無い場合、本土なら材料を買って自分で建てることも出来る。これまで、堆肥舎や牛舎を建てた経験を活かせば、それほど巨額の負担をしなくても、充分建つと思うのだけど、離島だといろいろ難しいのだ。
 しかたないので、ラップをすることにした。本来は、湿った牧草をロールして、ラップフィルムで包み込んで空気を遮断し、発酵させたサイレージを作る物だ。それを、雨よけのカッパ代わりに使おうというのだ。
 一個あたり、約1000円かかるし、穴が開くとかび臭くなる! カラスが多いこの島では、一夜のうちに20個ものラップサイレージに穴を空けられたこともある。ゴミも沢山でるので、こういう使い方にはとても抵抗があるのだけど、せっかくの牧草を無駄にしたくないので、やむを得ない。80個で8万円もかかるけど、しかたないのかな?