削蹄 九月踊り

 我が家で生まれたゆめとまことは、母牛候補として大事に育てている。まだ一度も、牛舎を出たことが無い。牛は、放牧していないと、蹄が伸びてしまうから、牛舎の牛はときどき削蹄しなければならない。スタンチョンのある部屋に引っ越しさせるついでに、二人とも削蹄することにした。
 母牛とは、十年以上の長いつきあいになる事が多く、良い関係を築きたいと思っている。ゆめは、ちょっと神経質なところがあるが、まことはおおらかで従順だ。
 子牛の削蹄の場合、足をしばられると、ひっくり返ってしまうこともあるのだが、二人ともとても落ち着いて足を上げ、削蹄させてくれた。

 方法としては、足を上げた状態で、大まかに削蹄鎌で汚れを落とし、回転式の削蹄機で削り取る。削蹄中に牛が暴れると、手元が滑って大けがをすることもあるから、注意が必要だ。
 
 夕方、九月踊りがあった。