久しぶりに、我が牧場の放牧地で、子牛が生まれた。K君の報告では、親は誰か判らず、群れと一緒に走って消えてしまったとか・・・。
 ちゃんと母親の世話を受けているか確認しなければならないから、見に行ってみた。母親は、16歳になる黄16ふくふく。おっぱいもちゃんと飲んでいた。立派な雄だ。名前は、福福太郎だな。
 
 競り当日に引いてもらう為に、三頭の子牛は調教してきた。姫子太郎などは、まるで馬のように素直に引かれてくれ、Yumiでも楽々引くことが出来た。どらごんも、始めは抵抗したけど、ウソみたいに素直に引かれるようになった。これで大丈夫だろう! 
 
 俺は、何とか牧草を仕上げてしまいたくて、テッターをかけた。ところが、重量のかかる中央のタイヤが一つパンクしてしまい、それに気がつくのが遅れて、ボロボロになってしまっていた。
「在庫、残っていたっけ?」

あっちこっちひっくり返して、散々時間をかけて探したけど、肝心なときには出て来ないんだ! しかたない。このボロボロのタイヤを使うしか無い。変形して、中のワイヤーが飛び出しているタイヤを、丁寧にワイヤーを切り、ガムテープを幾重にも貼り付けて、チューブを貫通しないようにして、使うことにした。リムに取り付けるときも、保護用のガムテープがずれないように、細心の注意を払った。

 空気を入れようとしたら、中国製のゲージ着きバルブは、乾燥したところに置いてあったのに、錆びて使い物にならなくなっていた。何でこんなものを作るかな? 買ったときから心配していたのだけど、俺が行った店には、それしか置いていなかった。俺は、少々高くても、長持ちする物が好きなんだけど・・・。誤魔化し誤魔化し、やっと膨らませることが出来た。
 夕方遅くなっていたけど、外周の牧草集めてみた。機械を完全に下ろさず、タイヤに全重量がかからないように調整して、作業した。とりあえず集まったし、パンクもしなかった。そのままロールをしたけど、すぐに暗くなってしまい、照明の無いフォードでは作業が続行できなかった。明日の予報は晴れだし、焦らなくても良いかな?