Yumi 帰る。

  朝牛舎に行ったら、子牛が生まれていた。母親は、黄12ももしげだ。 
丸めた牧草は、雨に当てる前に、倉庫にしまわなければならない。
 昨日と一昨日丸めた牧草は、早刈りのチガヤで、乾燥状態も良く、家で出来る牧草としてはとても品質が良い。子牛用として、切り草小屋に運び込むことにした。
 その為には、まだ中に残っている去年の牧草を運び出したり、床から浸み上がってくる水対策として、すのこが必要だった。あれやこれややりながら、何とか準備を整え、ユニックでロールを集めに行く。荷台に11個のロールを積んで、切り草小屋に行く。それを、小屋の窓から手で転がして、中に並べていく。二段目の為に、ロールの上を転がしていると、ときどき隙間に足を落として、怪我をしそうになるのだ。
 
 Yumiは、月末まで帰れないはずだったのだが、予定が一つキャンセルされたから、一週間早く帰れることになり、今日の船に乗っていた。男が一人で暮らしていると、生活に潤いが無い。男は、相手の人が居ないと寂しがるけど、女性は世話をする仕事が増えるからどうなのだろう・・・? Yumiは、動物たちの大歓迎を受けていた。
 
 生まれた子牛は、源氏物語の『ゆうがお』になった。