ニザダイ

 ローズのファンだった人が、お墓参りに来てくれた。
 ルーティンワークの合間を縫って、追加で刈り取った牧草を、丸めた。レーキの部品が一つ脱落して無くなったので、針金で刈り留めして使った。外周4列の草の列を、先に丸めてから内側をレーキしたから、方向転換も楽勝だった。
 ロールべーラーの壊れたPTOレバーも、ちゃんと直してから出動した。ロールを縛る紐も、追加注文分が間に合ったので、安心だ。
 ただ、ストリングカッター(ロールを縛る紐切り)の刃を、新しくしなかったので、ときどき降りて紐を切らなければならなかった。それでも、牧草が良く乾燥しているから、機械のトラブルも無くどんどん作業出来た。
 

 Y君夫妻が、夕食に来てくれた。
 実は、昨日捕った黒鯛の他に、ニザダイも一尾あった。夏のニザダイは臭いと聞いていたけど、ニザダイの刺身はとても綺麗だし脂がのっている。すり身にして薩摩揚げにしたら、何とか食用に堪えないかテストしたいと申し出たのだ。
 俺が魚をさばいている間、柵にしたニザダイを、フードプロセッサーでミンチにして、すりこぎで・・・。
 そこに、双子のかたわれが逆子だから、来て欲しいと電話があったので、俺は三人を置いて急行した。
 胎児はまだ生きており、それほど大きくなかったので、産科テープを後ろ足に取り付け、二人で一気に引っ張り出した。へその緒が切れた途端、一気に酸欠になってしまうので、急がないと駄目なのだ。(もちろん、引っ張る速度には配慮した。)
 そのまま逆さ吊りして、羊水を吐き出させた。胎児は元気だった。良かった!

家に帰ると、つけ揚げが出来ていた。噛んだ印象は・・・ぼそぼそしている。あとから臭みが来る。ぼそぼそは、練りが足りなかったかも知れない。
 ニザダイの刺身は、とても綺麗で脂がのっていて、黙って食えば美味しいらしい。事前情報として、臭いと聞いていなければ、こんなものかと思って食えたらしい。(^_^;)
 結局、作ってもらった酢の物と、黒鯛の刺身で、玄米を食べた。
 冬に、もう一度挑戦してみるかな?