雑草刈り取り

 昨夜は、駆けつけ通報メールが来ると思って待ち構えていたのだけれど、朝まで来なかった。ポンプのスイッチを入れて出かけてみたら、もうK君が来ていて、すでに子牛を引っ張り出し、へその緒を消毒した後だった。手早い! サプリメントを飲ませている。
 子牛は、普通サイズの雌で、カリンと命名

 「ミルクだけやってもらって、もう一日休まれたらどうですか?」
そう言ってもらえたけれど、種付けの依頼もあったし、せっかく気持ちよく晴れていたから、雑草の収穫をしたかった。
 実際は、薬で水っ鼻は止まっていたけれど、具合はとても悪かった。裸で作業しているK君の脇で、俺は作業着の上にベストを羽織り、首までファスナーを閉めていた。風邪って、一日で治る物ではなかったっけ? 彼を見ながら、年齢を感じてしまった。
 
 種付け依頼を受けていた牛は、まだちょっと早そうだった。3時に約束して、一度帰る。ここも、枠場が設置されたから、とても種付けがしやすくなった。
 
 充電していたフォードを始動させ、飛行場に向かう。ブッシュカッターで、分厚く生えた雑草を、粉砕していく。
 
 昼前に終わったけど、静脈注射をする事になっていたので、急いでそちらに向かう。
 
 午後から、雑草をかき回した後に、レーキで集める。
 集めたら、すぐに約束していた種付けに行く。二頭いて、一頭には美国桜を着けた。それほど良い発情とは思えなかったが、依頼だから・・・。
 
 雑草を丸める。
 粉砕しているから、ロールベイラーがなかなか吸い込めないから、ゆっくりゆっくり作業した。猛烈な草煙が俺を包み込み、激しく咳き込む。風邪の日にするべき作業では無い!
 全部で、20個のロールが出来た。
 雨の予報があったので、そのまま倉庫に仕舞い込んだ。