ウグイス

 痛みをこらえながら作業するのは、精神的にも肉体的にも疲れるのだ。
倒れてきた機械に足を挟まれ、抜けなくてしばらくもがいていたのは十日ほど前だ。人力では抜けず、油圧を使って何とか脱出したが、油圧に手が届かなかったら、大変なことになっていたと思う。
 気が張っていたせいか? 痛かったけど一応歩けたし、その後の出荷作業も競りの牛引きも、ちゃんとやった。それが出来た最大の功労は、痛みに鈍感な身体! だと思う。
 ところが、ポパイが疝痛になったと聞き、広い空港で荷物を持って走って以来、足首の関節では無くすねの骨の一点が、キリキリ痛むようになり、足は腫れ上がった。それまで我慢できていたのが不思議なくらい、跛行しないと歩けない。痛みはだんだん増してきていて、今では椅子に座って足を下ろしているだけで、ズキズキしてきた。ひびでも入ったのかな?
 
島は暖かくなっていて、ウグイスが鳴いていた。もう、春なんだなぁ!