子牛の保護

 昨日の夕方、こたまを超早期母子分離してあった。こたまの母、赤3のぼるは、母性本能が強く、俺が入ると突進してくるから、先にのぼるを柵で仕切ってから、安全にこたまを連れ出した。
 牛舎で産まれた子牛は、基本的に警戒心が少ないようだ。お尻を押してやると、戸惑いながらもちゃんと歩いて、電柱牛舎に行ってくれた。
 今朝は、何の抵抗もなく、ミルクを飲み干した。
 
 俺は、次のお産は、緑3ふくと思っていた。だが、黄色20いちこ(緑14に付け替えた)を見落としていた。慌てて大浦に探しに行ったが、呼んでも来ないし、探しても見つからなかった。
 
 アルバイトと二人で、ロール集めに行った。
 俺がユニックで現場に行き、ミニホイルローダーで着いてきてもらった後、ローダーで素早く荷台に11個のロールを積んで、乾草庫に帰る。
 後、14個というところで、時間切れになった。倉庫にも入りきらないし・・・。今年は、収量が多いなぁ。二番草を入れる場所が無い。
 
 夕方の見回りに行ったら、緑14いちこがいた。子供は連れていないが、乳房が張っていて、お腹が凹んでいる。念のために内診したら、もう入っていなかった。すでに出産済みだ。
 子牛のところに、案内はしてくれない。ロープを着けて歩かせると、竹藪の中をさんざん引き回してくれたが、決して子牛を呼んだりしない。仕方なく放してやり、ちょっとその場を離れたら、すぐに子牛が現れ、おっぱいを吸った。
 すぐに捕まえて、担いでいくのは、体力的にも身の安全の意味でも、危険である。北海道時代は、急峻な放牧地で生まれた子牛を、担いで野超え山超え連れ帰ったことがあるけど、親の気持ちを無視して連れ帰ると、襲われる可能性がある。
 後ろから、何となくプレッシャーをかけて、車の方に歩いてもらった。そして、いちこが水飲み場の枠に入った途端、扉を閉めて子牛を捕獲した。ごめんね。大事に育てるから・・・。
 子牛は、雌で『かぐら』と名付けた。外で生まれたから警戒心が強く、すぐに走って逃げようとした。