削蹄

 「今日は、何をする?」
と質問したら、
「今日は、削蹄では無かったですか?」
とK君。それを受けて、ルーティンワークのタイムスケジュールをずらして、削蹄をすることになった。
 牛を捕まえる手順も、だいぶ板についてきた。もくしの付け方について、一度だけ確認をした。
 枠場に入れるのに、まず苦労する。枠場に落ち着くまで待ってから、脚を上げさせる。
 中には、脚を上げると飛び跳ねようとしてひっくり返るヤツや、頑として脚を踏ん張って曲げないヤツもいる。俺は、削蹄を習ったことが無いし、プロの仕事を見たことも無い全くの我流だから、コツもわからず毎回とても疲れる。
 午後までかかって、5頭を削蹄した。