従業員さん、倒れる。

 どんなに早く目覚めても、7時にならなければ、船の就航予定はわからない。じれったいと思いつつ、待ち続けた。結果は、予想通り欠航だった。
 直後に、従業員さんから電話があり、体調不良を押して仕事を続けてきたが、もはや限界・・・。
 ここ三日ほど、食べ物を受け付けない状態で、切り草作りの手伝い以外、ずっと一人で頑張っておられたが、今朝は起き上がることさえ困難な状態とか・・・。
 それでも、子牛たちが餌を待っているので、出かけようとしていたので、島にいるいろいろな人たちに電話をかけ、応援を要請した。皆さん、快く引き受けてくださったので、従業員さんには診療所で点滴を受けて、休んでいただいた。看護師でもある従業員さんの診立てでは、急性胃腸炎とか・・・。過労と残暑が重なったからかな?
 俺は、航空会社に電話して、何とか飛んでもらえないか頼んだが、風が強くてだめだった。去年の年末、猛烈な風の中飛んできた飛行機は、なぜ飛んだのだ?
 帰れないなら、島にいる人の助けを借りて、牧場を運営していくしかない。今日帰ったら、出荷のために子牛を船に乗せるはずだった。それも、近所の人にやってもらうことになった。さらに、数日間は、従業員さんが回復できるよう、応援をしてもらうことになった。さらに、長期的な応援も、何とかなりそうである。
 皆さん、どうもありがとうございます。

 友達の娘さんが入院しているので、見舞いに行った。すると、外出許可が出たとかで、白熊を食べに行った。三人で、練乳のかかったカキ氷を突いたが、サイズが大きいので、体が冷えるとか・・・。
 俺も、いつか自分の娘と、こうやってデートできたら良いのになぁ。人の娘さんを見たあとは、いつも思う。そして、いつも以上に、一人の部屋が寂しく感じるのであった。