磯研修

 いつもより2時間早く出勤した。日が長くなったので、十分明るく、作業しやすかった。
 哺乳ロボットのプログラムにより、スターターの摂食量が増加した。多めにやったつもりでも、すぐに餌箱が空っぽになってしまうので、さらに追加すると、ちょっと目を離した隙にカラスの大群が押し寄せてくる。何かいい手は無いかなぁ?
 餌を一通り食べたところで、時間にゆとりがあったので、削蹄をすることにした。
 今回の出荷牛は、ちょっと大きいので、引っ張るのは楽ではなかった。
 なおみを引っ張ろうとしたが、四足で突っ張られると、びくとも動かない。しばらく頑張ったが、動かない牛はしばらく繋いでおいたほうが良い。ななみを捕まえて、引っ張った。枠場に引き込み、保定して削蹄した。研いだばかりの削蹄釜は、子牛の蹄ならサクサク切れて気持ちいい。
 時間がもうちょっと余ったので、なおみを引っ張りなおす。何とか引っ張り出したけど、枠場に入れるのには、さらに苦労した。削蹄して鼻輪を着けたら、部屋に戻すのだが、帰るときはとても協力的だった。
 汗まみれになったので、シャワーを浴びに帰った。削蹄作業をすると、たいてい牛臭くなるのだ。
 着替えて、磯研修に出かけた。磯研修というから、海に入るのかと思って、ウエットスーツや銛を用意したのだが、基本的にはゴミ拾いの予定だった。今日は雨が降りそうだったので、冒険ランドで実施された。
 子供たちは、イセエビをスケッチし、大人は海老鍋や刺身を作った。刺身の引き方講習は、若いお母さん方に好評だった。伊勢海老と草履海老が入った海老鍋は、良い出汁が出て美味しかった。