俺の居ない牧場


 鹿児島に来ると、眠りが浅く、しかも目覚めが早い。あまりごそごそしては、寝ているほかの人に迷惑だが、こっそり起きて暗い中、ブログを書いた。俺のモバイルは、キイが小さいので、暗いと余計なキイまで押してしまう。
 島に忘れてきた携帯を、昨日の船で役場に送ってもらってあった。ありがたくそれを受け取った。
 
 島では、ローズやポパイとソックスは、いつもよりご馳走をもらえて、幸せそうだ。
 一方、ゴロウとカイトは、俺が居ないのを良い事に、好き放題しているらしい。いくら怒られても、子牛のエサを奪って食べ、さらに馬たちのえさも狙って、ポパイがイラツイテ居るそうだ。
 カイトは、最近太り気味だ。エサを減らすと、子牛のエサを盗み食いするので、減らせないのだ。腹が減ったときのねだり方も、超一流である。
 さらに、俺の前ではいつも良い子でいようとするのだが、俺が留守の今、たがが外れてしまった。

 宿を移った。椅子があるところに行きたかったのだ。値段も手ごろだ。ベッドは、スプリングが柔らか過ぎて腰が痛くなりそうだし、ユニットバスのサイズが小さく、扉を閉めるとトイレが使いにくいが、まぁ良いか。