伸びすぎた蹄

 放牧している牛は、適度に蹄が削れるから、馬鹿みたいに伸びることはあまり無い。今日は、例外的な牛を見つけてしまった。
 牛達も、連動スタンチョンに慣れ、ほとんどの牛が入るようになった。たまには、絶対に入ろうとしない牛もたまにはいる。中には、遠くで寝てたまま無視する牛もいる。
 赤の2番も、なかなか帰ってこない牛だ。今日、その原因が解った。後ろ足の蹄が異常に伸びて、変形していた。牛舎に連れかえり、枠場に繋ぐ。前足なら削蹄しやすいが、後ろ足は蹴る力が強いので、ちょっとやっかいだ。角質が堅くなっていて、削蹄鎌ではラチがあかない。切れる剪定バサミも無かったので、のこぎりで切り落としてから、削蹄鎌を使った。これだけ変形していると、俺の腕では一発で整形できない。もうちょっと時間を置いてから、再度挑戦してみるつもりだ。