馴れ馴れしい牛
今日は、ちょっと寒かった。水桶が凍っていた。だが、風がないのでパドックを閉鎖するほどではなかったかな。
子牛の中には、特に人懐っこいのが居る。
大子牛の部屋では、移したばかりの蕾次郎が、さりげなく俺に付きまとい、邪魔をする。三月生まれの瓜四郎と、七月生まれの蕾次郎を、同室にするのはちょっと無謀なのだが、イジメなどの問題も起きず、食い負けたりせず、平和に暮らしてくれている。
隣の部屋の元八郎は、チビなのに元気いっぱいだ。俺の足に、執拗に頭突きを繰り返す。以前、鈴太郎も俺に付きまとったが、彼は俺の股間に頭を突っ込んだら満足していた。だが、元八郎は片時もジッとしていない。とても嬉しそうなのだが・・・。
高校教師をしていた頃、生物室には男子生徒ばかりが集まっていた。男の子にモテルのかな?
写真は、林間放牧をしている妊娠牛達だ。ここで寒さをしのぐ。牛舎が足りないのだ。
ペンキを温め、発情を待っている牛の尻尾の付け根に塗った。うちの牧場では、発情は外部兆候で観察する。微妙な発情では、種付けしない場合が多い。ペイントは、マウンティングすると擦れて剥げるのだ。
お産が近い牛は、頭に塗って区別しやすくした。頭に塗られた牛は、あまり嬉しく無さそうだった。