驚きの幸五郎

 今日は、最高気温が4℃だったそうだ。季節は確実に進んでいる。
 氷点近くでは、微妙な温度差で、景色が大きく変わることがある。
 我が家の標高なんて、たぶん100mもないと思う。だが、我が家では道路に雪が積もっているのに、お隣さんまで降りると、雪は溶けて路面は濡れている。町まで降りると、路面は乾燥している。
 仮に100mの標高差があったとして、普通で約0.6℃。乾燥断熱膨張が起こったとしても、1℃しか違わないのに、見た目にはこんなに違うのだ。ちょっと面白いと思っただけ。
 幸五郎は、黄色い下痢をしていた。ロタの可能性もあるので、下痢が治まるまでミルクを絶とうと思った。その場合、子牛用のポカリスエットのような物があるのだが、それを飲ませるのが大変なのだ。普通は。
 母牛サチコから離して一晩おいた幸五郎に、哺乳瓶に入れたポカリを持っていったら、最初の一口からチュ〜チュ〜飲んだ。母乳で育った子牛が、こんなに素直に飲んでくれることは、我が家では考えられない。いつも、可愛がっていたからか?人懐っこかった幸次郎の弟だからか?
 風を避けて、牛達は谷に集まっていた。左端の2頭が怪しいのが判るだろうか?この直後に、乗っかった。産後29日のミツヒラシゲが、発情していた。良い発情なのだが、今回は見送ることにした。