失敗は成功の母?

 牧草を丸める日は、牛が良く発情する。
 今日は、ナカボク(平茂勝)の種付けだ。留まりが良い牛なので『安福久』を使いたいところだが、2代祖が『谷茂』というよくわからない牛なので、『安福勝』を着けた。でも、留まらないとどんなに血統の良い牛に着けても無駄になるので、ちょっと後悔している。
 すぐにテッターに行く。明日は雨の予報になってしまったので、今日中に乾草に仕上がるかどうか、微妙なところだ。1日中晴れたら何とかなると思って、午前中に2回のテッターをかけた。2回目をかけたとき、これなら乾草に仕上がるかもしれないと思った。
 だが、昼飯を食っている間に空は曇り、レーキをかける牧草はまだ湿っているような気がした。ツインレーキは、仕事が速い!農道の整備が出来ていないので、相変わらず放牧地を横切り、柵を乗り越えて圃場に入った。軽いので斜面の横走りでも不安は少ないが、わだちや凸凹は嫌う。風が強かったが、シングルレーキより列の乱れ方は少なかった。
 すぐにロールにかかる。
 ロールベーラーのロール圧調整つまみを、半回転ゆるめた。1/4回転で相当圧力が変わるので、半回転回したらゆるゆるになってもおかしくないのだが、なんかとても重そうなロールが出来た。あまりチョコチョコ調整を変えてもしょうがないので、今日はこのまま作業した。
 すぐに回収に行った。トラクターのフロントローダーで持ち上げるのだが、先日のロールより重いかもしれない。もっと大胆に、調節つまみをゆるめるべきだった。でも、乾草庫の空きがないのに、ロール圧を緩めて沢山のロールが出来るのも困るのだで、躊躇してしまうのだ。
 ロールで身動きが取れない倉庫から、ラッピングマシンを取りだした。M8030にベルグリッパーを着けて、ロールを持ち上げて・・・上がらない(^o^;) グリッパー自体が重いので、全く持ち上げることが出来なかったのだ。グリッパーを外して、フォークでラッピングマシンにロールを乗せる。ラップしたロールは、手で転がして・・・去年と変わらないではないか!
 完成したラップは、ベールグリッパーを着けたクボタで、えらい苦労しながらラップ置き場に運んだのであった。
 牛舎作業も含めて、仕事が終わったのは11時だった。でも、今回の失敗があるから、次回ラップをするとき、何に気をつけたらいいかわかってよかったかな?せっぱ詰まったときの失敗ではなくて良かった。