宣告！

　暑いせいなのか？母牛達は、開放牛舎にいる時間が長くなっている。苦労して建てた俺としては、利用してくれると嬉しい。
　こゆきの乳は、蕾次郎だけでなく、ハンナや果穂三郎も狙っている。こゆきはおおらかなのか、ほかの子に吸い付かれても、受け入れている。そろそろ受精卵移植を成功させたいので、あまり吸って欲しくないが、ずっと見張っているわけにもいかないのだ。
　シマコが発情したから、その乳を吸うハンナが下痢をしていた。母牛が発情すると、乳質が一時悪化するらしい。ナカボクが発情したときも、一時果穂三郎が下痢していた。すぐに治ったが・・・。
　機械屋さんから、レーキに死刑宣告をされた。２６万円で買った中古レーキだが、修理すると４５万円もかかるという。
　ここは考え時だ。
　シングルのレーキで、急いで作業しすぎるために、機械に無理がかかったのだと思う。一人で牧草作業するとき、ツインレーキがあると、半分の時間でレーキが終了するので、緊急の時はとても助かるらしい。
　今あるレーキが使えるうちは、新しく買うことは贅沢だと思う。だが、壊れた今、同じ金を出して同じ物(シングルレーキ）を買うより、ちょっと余計に出してツインレーキを買った方が、賢いのでは無かろうか？
　作業機自体が効率がいいので、その分ちょっとゆっくり作業すれば壊れにくいと思う。古い型だが、手頃な値段のものが出ている。
　問題は、その金をどうやって捻出するかだ。代金を１０月まで待ってもらえれば、子牛が沢山売れるのだが・・・無理だな。でも、レーキは絶対に必要な機械だ。
　実は、この考えに至までに、一日中激しく悩んだのだ。
　ちなみに、巻きがゆるいロールベーラーの修理見積もりも来て、４５万円コースと１５万円コースがあり、どちらも症状が改善する補償は無いらしい。こちらは、パスだな。
　先日ロールした二番草を、回収しに行った。積んでいて思ったのだが、十分きつく巻かれており、すごく重かった。三段積み上げるのに、クボタＭ８０３０のフロントローダーが悲鳴をあげた。ロールベーラーは、修理する必要なし！
　でも、今後激しい金欠病になりそうなので、晩のおかずは新ジャガとワカメのベーコンスープになった。実は、とても美味いのだ。