大雪 除雪難航

 判っていたことだが、大雪だった。犬達は、勢いよく玄関から飛び出そうとしたが、雪を見てストーブの前に引き返してきた。軟弱なヤツラである。
 我が家の玄関は、2階部分にある。町道からは、橋で入れる。積雪は、この橋の高さまで達した。
 ちなみに、風呂は1階にあるのだが、階段がないので、一度外に出なければならない。晴れていれば、風呂上がりに星空を満喫できるのだ。雪の日は、皮膚を引き締めることが出来る。なお、風邪をひいても、当局では一切関知しない!
 一晩の積雪は60cmくらいだろうか?長靴に雪が入る。
 牛舎の奥深くまで雪が吹き込んでいた。寝床も真っ白だ。授乳に来た母牛達が入れるように、出入り口を除雪するところから始める。
 母親と一緒の浪四郎は、とても元気である。乳量が豊富な証拠だ。家の中で過ごした時間が、俺に対する親近感を強くしている。ピョコピョコ寄ってくる。頭を撫でられると、嬉しそうだ。
 子牛の水桶は、芯まで凍っていた。新たに入れ替えてやったのだが、帰る頃には凍り始めていた。
 人工哺乳、制限哺乳、両方の子牛たちが、急激にエサを食べ始めた。かなり嬉しい。

 今日は、激しく除雪だ。トラクターは、万能ではない。安全な場所から、徐々に除雪範囲を広げていく。トラクターの音を聞いて、牛達が牧草を運んでくれると思い、雪に埋まった牧柵を突破しようとした。邪魔が入ると、調子を狂わせられるのだ。
 小屋ごと雪に埋まっていたローズだが、自力で出入り口を突破し、絶叫を上げながら雪原を駈けてきた。残飯と米ぬかを混ぜたものをやる。
 暖房付きのトラクターではないので、除雪作業は寒さとの闘いでもある。埋まった牛舎を掘り出し、糞出しする一輪車の道を確保する。どこもかしこも傾斜で、気をぬくとはまる。それでも、砂利を入れて牛舎周辺をトラクターで動けるようにしたので、以前より大分楽である。
 ユンボの出動が必要だと感じたが、バッテリーが上がっていた。
 
 青色申告勉強会に行く日だったが、残念ながら欠席した。