完治？ 食欲 すき焼き２

　すっかり気温が下がり、朝布団から出るのに時間がかかる。左膝蓋骨骨折から１ヶ月が経ち、階段を降りる足取りもしっかりしてきた。ほとんど完治と言って良いだろう。まだ、下り坂で走る勇気はないが・・・。ＭＲＩ後、一度も病院には行っていない。
　子牛たちは、俺の顔を見て、声を聴いてからエサを食べ始める。ちょっと他の用事をしていると、残っていたエサもなくなっている。俺の顔を見て食欲が増すのなら、ポスターでも吊しておくか？時間が来たら、声が出るようにして・・・。
　敷きわらを交換したら、百四郎が頭を擦りつけて喜んでいた。この子は、感情表現が豊かで、薬も嬉しそうにのみ、もっとくれとせがむ。尿石の白い粉は、尿で洗い流されてきたようだ。

　ローズは、本当に太った。またがる背中が広い。２反ばかりの放牧地に生えた草を、せっせと食べている。豚肥える秋なのだ。

　今日は、シャクシ（腕肉・特注品）とサーロインで、すき焼きを試した。
　シャクシは、モモよりサシが多く、噛んだときの肉汁の出方が、心地よい！火の通し方は、レア気味が美味しい。肉の旨味と脂肪の甘さが、ちょうど良く合わさっていた。煮込んでも美味しいが、ここは好みの問題だろう。
　さて、霜降り代表のサーロインである。こんな霜降りを、すき焼きで食べるのは初めてだ。まずは、煮込まないでさっと火を通しただけで食べる。甘い！脂肪が苦手な人は、多少煮込んで脂肪を落とした方が良いかもしれない。煮込んでも、他の部位とちがって堅くならず、レアとはちがった旨味が出てきた。美味いのだが、腹にズッシリと存在感をアピールする。基本的には、ご馳走として少量頂くのが良いと思った。
　昨日と決定的にちがうところは、野菜や豆腐などに、肉の旨味がタップリ移り、すごく美味くなることだ。サーロインの脂のせいだと思う。

　４種類の部位を食べ比べてみた感想だが、どの部位も黒毛和牛は美味い！だが、脂が苦手な人は、モモやシャクシなどがいいと思った。今回利用したお店は、100ｇ単位で切ってくれるので、いろんな部位を試してみるのが良いと思う。
　ロースを試せなかったのは残念だが、俺はこの４種類の中では、シャクシが一番好きだ。
　初めて黒毛和牛を食べたいと思った方は、ちょっとつゆだくでレア気味のすき焼きをお薦めしたいと思う。

　焼き肉は、市場に行ったときに焼き肉レストランで食べているが、炭火でよく熱せられた網に食べる分だけを乗せ、焦げと肉汁を同時に楽しむのが一番美味いと思う。暖まっていないところに沢山並べると、焼けるのに時間がかかり脂が浮き出たり、逆に肉汁が落ちてしまったり・・・。
　また、鉄板などでやると、大量の脂肪が流れ出て、脂っぽくなる。
　でも、一般家庭では、炭火で焼き肉をするのはちょっと大変だ。これから、手軽に美味しく食べられる方法を、試してみたいと思っている。
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