モトツボ採卵プログラム開始 モモエ種付け ブラッシング

 早朝は天気が良さそうだったのに、突然にわか雨が強く降った。
 新しく張った電気牧柵のおかげで、ローズは脱走して牛舎を襲わなくなった。このまま、平和な関係を続けるためにも、しっかりした柵を作りたい。
 牛舎を襲えない腹いせか?天敵ココアの所に行って、ちょっかいを出していた。雑草を食べているところで名前を呼んだら、ロールバック(後ろ足を軸に反転すること)してまっしぐらに俺のところに駆けてきた。

 発情が遅れていたモモエだが、昨夜のうちに大分乗られた痕があった。冒険家の俺は、ロープ1本を持ってモモエを捕まえに行き、滑りぬかる地面に痛む足を引きずりながら、捕まえたモモエを牛舎にひいて帰った。
 モトツボの採卵プログラムが開始した。陰部にプリッドという器具を入れる。受精卵を採っても、移植を引き受けてくれる牛が見つからなければどうしようもない。でも、モトツボの能力を持った子牛は沢山欲しい。沢山、凍結保存できると良いな〜!
 せっかく獣医さんが来てくださったのだが、モモエに着ける種を持っていなかったので、種付けは午後からになった。『福安照』を着けた。

 出荷する牛達を、ブラッシングした。骨折した足でやる仕事ではないが、やれることはやった方が良い。
 しかし、うちの牛はどうして、出荷直前になってガンベになるのだろうか?治療しても、跡が残るではないか!
 身体測定もしたが、フユカはちょっと小さいので、出荷を延期しようと思っている。