シゲヨ種付け アヤの出産間近 すごい?牧三郎

 毎晩冷やしているので、朝は腫れが引いて痛みも少ない。右膝に負担がかかりすぎないように靱帯損傷用サポーターを着け、左足は関節が曲がらない重サポーターで仕事に出かける。動きがロボットのようだ。でも、ゆっくりやれば、仕事は出来るのだ。
 哺乳に来たシゲヨの尻が、すりむけて血がにじんでいる。発情だ!出産後30日で、子牛に乳をやっているのに、なかなか優秀な母牛である。『安糸福』を着けた。
 エサがまた値上がりするので、慌てて買いに行く。ローズの襲撃を防ぐため、棚の上に乗せた。1袋を除いて・・・。

 痛みをこらえての仕事は、かなり疲れるのだ。久しぶりに昼寝した。激しく熟睡した。
 こんな隙を、ローズが逃すはずがない。わざわざ遠回りになるのに、電気牧柵の効いていない場所を選んで脱走し、棚に乗りきれなかった1袋を床にばらまいてくれた。新しい脱出経路も塞ぐ。
 昨日までペチャパイだったアヤであるが、出産予定日の今日になって、急に乳が張ってきた。牛舎に繋ぎ、監視カメラで観察を開始する。まだ準備が出来ていないので、出来るだけ遅く産まれて欲しい。
 超早期母子分離した牧三郎だが、元気よく哺乳瓶からミルクを飲んだ後、フードボトルにも吸い付き、さらにエサ箱からモリモリ食べていた。こんな子牛は初めてだ!
 モモエが、発情しそうだった。