Spring has come!

今年は、例年より春が早く来た。馬達は放牧地を走り回り、牛達もエサがあるのに急斜面放牧地の方に探索に出かけ始めた。早急に柵の補修が必要である。

 春の訪れを喜んでいるのは、ローズも同じである。
 今年は牛舎から出したため、とても寒い思いをさせた。急激に冷え込んだ日、ローズはなんとか寒さをしのごうと、先住民が捨てていったビニールを掘り出し、体に巻き付けていた。俺の顔を見て
「さむいよ〜!」
と訴えていた。寝床に雪や風が入らないようにトタンやブルーシートで覆ってやったて、かなりホッとしたようだったが、晴れた日にどんどん壊されていった。
 冬を越させるのに、800kgのジャガイモを買ってあった。これと古くなった子牛のエサをタップリやって、皮下脂肪を付けて防寒対策にしてもらった。
 豚は、足が濡れると尿意を催す。回りより高く作った寝床だが、吹き込んだ雪が体温で融け、湿ってしまいやすかった。古布団を入れたり、絨毯を敷いたり、敷きわらをしいてやったり・・・。すべてはイタチごっこだった。
 しかし、春が来た。もうそんな心配は無くなった。ローズは、冬を乗り切ったのだ\(^O^)/。家庭菜園跡地をブィブィ走り回って、喜びを表している。
 
 秋四郎は、俺の偏見通り鈍くさかった。哺乳瓶からミルクを飲むのが下手くそで、今のところアキコの母乳を飲ませている。アキコは、乳量も豊富なので、数日飲ませて超早期母子分離するか?
 真由次郎は、小さいが自分が次に何をするのか覚えており、とても可愛い。
 
 つがいらしいハヤブサが、切られてしまった森の上を飛んでいた。俺は風邪気味で頭が痛かったが、ユンボで新しい子牛部屋予定地の埋まっているゴミを取り除こうとした。ターミネーターと呼んでいる古いユンボは、いよいよというところでエネルギー切れになってしまった(燃料切れ)。
 盛り上げた気持ちを落とさないために、堆肥の切り返しをした。だいたい終わったところで、トラクターの燃料がほとんど無くなってしまった。
 牛が散策を始めたので、柵補修キットをカゴに入れ、ぬかるみを通って急斜面に取り付いたところで、来客がぁぁぁ!
 届けられたパソコン内蔵DVD−R(バルク品)を、あぁだのこぉだの言いながら組み込んだ。動作確認したらバッチリだった!
 気力を無理矢理盛り上げなければ動けない、今日この頃。