池ポチャ! 追いかけっこ お尻がぁ・・・

 ゴルフの池ポチャならたいしたこと無いが、80馬力のトラクターの池ポチャは、シャレにならないのだ。

 林間放牧牛が、切なげに鳴いていたので、牧草ロールを運んでやった。水場が雪で埋まっており、溜め池には分厚い氷が張っている。出来心ってヤツは、いつも俺を惑わす。
 氷を割ってやろうと、トラクターのフロントで割り始めた。思ったより水位が下がっており、危険を感じて後退しようとしたが遅かった。デフロックをかけても、岸に登れなくなってしまった。氷も割れ始めた。
 これは実にヤバイ状況である。100馬力のフォードでも、引っ張れる方向が違うので、クボタに乗るドライバーがいなければ救出は無理であろう。40馬力のミニユンボでは、80馬力のトラクターを引っ張り上げることは出来ない。しかし方法が他にない。ユンボを始動し、溜め池まで行った。
 トラクターのタイヤ付近を掘って段差を少なくし、バケットとトラクターをワイヤーでつなぐ。トラクターのエンジンをかけ、低速後退のギアを入れ、タイヤを空転させる。ユンボに乗り換え、バケットでトラクターを引っぱる。
 動いた!と喜んでばかりもいられない。無人のトラクターがどんどんバックしてくる。急いでトラクターに乗り換え、ギアを抜く。
 ユンボがずり落ちて牧柵を壊したが、金銭的被害は軽油代だけで済んだ。横着をしないで、初めからユンボで氷割りに行くべきだった。
 
 夜牛舎で、明里太郎と百三郎がエサ箱に走ってこない。不信に思っていたら、百三郎が柵を飛びだして外を走り回っていた。百三郎は、脱走したところから戻ろうとしているのだが、段差があって戻れない。牛舎の入り口に追い込もうとしたが、ダクト換気の音が怖くて入らない。
 もう、そんなに若くないんだから、走らせるんじゃない!モクシを付けていないので、捕らえどころがない。

 臀部の血行が、とても悪くなっている。うつ病を発症した一昨年の冬と同じだ。あの時は、自律神経の失調による血行不良と尾てい骨の霜焼けになった。今回はそこまで酷くはないが、とても嫌な感じだ。このまま放置したら、痔主様になってしまうのだろうか?って、臀部をさするしか気をつけようが無いのだ。