助っ人 乗馬 秘密兵器 毛糸のパンツと採卵数の関係

 体感的には気がつかないのだが、水道や子牛のバケツが、たちまち凍ってしまう寒波だった。子牛のバケツには、お湯を入れてやってるのだが、ほとんど飲まないうちに凍るのは困る!寒いと、食欲も落ちる。昨日撹拌したバイオベッドはとても暖かくなっており、冷たい風が吹くエサ箱付近には出てこないのだ。

 今日は、途中から助っ人がやって来た。中学2年生の男の子だ。さすがに家出手伝っている子は、仕事が早い!滞り気味だった糞出しをやってもらった。その間に、俺は下痢の子牛にパーロン・ビオスリー・糖蜜団子を食べさせて歩く。

 お昼頃に、丸馬場の壊れたドアを直しに行った。太い木ねじで留めてあったドアが外れて、使い物にならなくなっていたのだ。今日は、柱にボルトを貫通させ、ワッシャーとナットで締め上げた。
 この寒空の下、リチュームイオン電池のインパクトレンチは、次々に穴をあけることが出来た。いい道具は良い!
 この作業も、助っ人の力が無くては出来ないものだった。ありがとう!
 
 お礼に、午後から乗馬をした。久しぶりの丸馬場だったので、俺が先にブランカに乗って見本を見せ(偉そう?)、彼にはポパイで楽しんでもらった。
 久しぶりのブランカだったが、わりと乗りやすかった。良く歩き、よく走った。
 それを参考に、助っ人君はポパイに乗って、体を温め、馬の呼吸を見ながら駆け足をさせたり休ませたりすることを覚えてもらった。馬は機械ではないので、何分走れるではなく、この体調ならまだいけるというのを、判断してもらいたかったのだ。
 今日のポパイは体調が良かったので、たくさん駆け足をすることが出来、彼は今頃内股筋肉痛であろう!初めは、勝手に走られたりしていたが、途中からちゃんと自分の指示で走ったり、早足したり出来るようになっていた。
 彼の乗馬技術向上と共に、こちらの要求する水準も高くなるのだ。手綱の握り方、姿勢、合図のタイミング・・・。
 でも、きっと楽しんでもらったと思う。
 
 市場成績が送られてきたが、俺の牛は惨憺たる結果だった。
 授卵牛不足を補うための秘密兵器を購入した。
 
 最近女子高生の間で流行っているらしい『毛糸のパンツ』のおかげで、福島県の一部一貫生産農家の方と知り合いになった。
その方は、1回の採卵で34個もの受精卵を採ったこともあるらしい。先日も、Aランク18個も取れたという。
 秘訣を聞いたところ、採卵当日とても寒く、最近女子高生の間で毛糸のパンツが流行っているという話しをして盛り上がったらしい。その素材や、カイロを入れるポケットの話しなどをしているうちに、18個もの受精卵が見つかったということだ。パンツの話しで、獣医さんの目が冴えたのかも知れない。
 俺が高校教師だった頃、ミニスカートだから寒いしパンツを見られるという女生徒達に(長いスカートは、絶対に嫌だとか・・・)、生物教師の立場として体を冷やさない為に毛糸のパンツを穿くことを勧めたことがある。だが、彼女たちは毛糸のパンツを穿いていることを知られる方が、生パンツを見られるより恥ずかしいと言っていた。
 時代は変わったらしい。