ヤスヒメ出産 砂利搬入 農道整備 

 早朝、ゴロウが俺を起こす。外に出してやり、ついでにモニターを見たら、ヤスヒメのお産が始まっていた。既に、両前足が出ている。ヤスヒメは、今年の正月に最初のお産をしたのだが、子牛が大きすぎて引っ張り出した時には、子牛は死んでいた。大急ぎで牛舎に向かう。
 子牛の舌が見えたが、色が悪い。死んでいるのかと心配したが、まだ動いている。急ぎ、敷きわらを敷いて、産科チェーンで引っぱる。滑車を使うまでもなく、無事出産。残念ながら、牝だった。ヤスヒメの子で、『安茂勝』の娘になるので『やすこ』と命名。この子が売れる頃までに、安茂勝の評価が上がることを祈る。
 ヤスヒメは、EMボカシをかけてもヤスコの体を舐めようとしないので、牧草やタオルで体を拭き、ドライヤーで乾かす。羊水がやけに汚かったのだが、胎便が下痢気味で胎内で出てしまったらしい。人工初乳に、ヤスヒメから搾った初乳も混ぜる。ヤスヒメは、俺に乳を搾らせるクセ、子牛が乳首に吸い付くのは嫌がった。さっさと母子分離。
 朝牛舎後、人工初乳とヤスヒメの乳を再度飲ませる。

 林間放牧をしている妊娠牛の管理をどうするか考えるために、現地に行ってみる。唐松林の林床に生えたササは、かなり寂しくなっていた。歩いているうちに、地面が固く凍りつき、滑らないことに気がつく。
 急ぎ、砂利屋さんに電話して、大型ダンプ5台分の砂利を運んでもらう。農道の砂利舗装をする計画だったのだ。入れるところまでダンプで入ってもらおうと思っていたが、なかなかウンと言ってくれなかった。自分で運ぶと、何日もかかるのだが・・・。最後の2台分の置き場所がなくなったので、試しに入ってもらったら、全然大丈夫だった。ムムム。だから、凍っているから大丈夫と言ったのに・・・。
 代わりに、農道の整備をする時間が取れたので、わきに水路を掘った所に敷いてもらったので、より良いものが出来た。しかし、ダンプ3台分の砂利を、どうやって運ぼうか?