マサコ出産 テッター 裸馬

yonemiki2007-10-02

 マサコは11時過ぎに一次破水した。陣痛も弱く、なかなか先に進まない。カメラを見ている俺は、しびれを切らして牛舎に出かける。
 ちょうど、足砲が垂れてきたところだった。普通は、二次破水するまで産道が開くのを待つ。しかし、俺も体力の限界を感じていた。袋を破って陰部に手を差し込む。意外に大きな雄子牛だ!手で産道を開くように刺激し、一気に産ませた。お腹が小さかったので、一度脱出したときに外で出産したのではなかろうかと心配して、獣医さんに確認をしてもらったほどだった。
 産まれたのは大きな雄で、『雅次郎』となる。体にEMボカシをまぶし、へその緒を消毒する。ドライヤーで体を乾かしてやるが、なかなか乳を吸う気にならない。一時間以上経ってようやく吸い始めるが、全部飲めない。かなり粘ったが、結局カテーテルの世話になる。ついでなので、アイコにもカテーテルで人工初乳を飲ませ、安心して家に帰ったのは3時過ぎだった。
 
 豪雨は朝まで続いた。今日はロールできるはずだったのだが、天候の急変には逆らえない。
 朝牛舎は、生まれたての子牛の世話からだ。親の乳を吸わせた場合、どのくらい吸ったのかが判らない点が一番困る。とりあえず、雅次郎に人工初乳を飲ませる。
 妻が、愛馬マロンで、鞍無し、ハミ無しで出勤してきた。マロンはたてがみが薄いので、ホルターだけは着けてきたようだ。
 
 濡れてしまった牧草に、テッターをかける。地面も濡れており、デフロックが効かなくなったクボタで走ると、急傾斜の牧草地で横滑りし、深いわだちが出来た。2回テッターをかけた。明日はロールできるだろうか?
 
 2頭分の牛磨きをした妻は、くたびれきっていた。経済的にゆとりがあるわけではないが、
「飯食いに行こう!」
とどちらからともなく言って、焼き肉屋さんへgo!
 偶然会った友人と、有意義な話が出来た。