夜泣き 超早期母子分離の利点

 ナカボクが、壊れて開くのが大変な扉をこじ開けて、果穂次郎と別れた産室に侵入していた。この牛は、乳量も多く、母性愛が強いのだが、糞出しの大変さと、腹作りの難しさを考えて超早期母子分離したのだ。165の9太郎(Qちゃん)と共に、ヨーグルト入りミルクを飲み、配合飼料も吐き出さずに食べてくれた。Qちゃんは、呼ぶと『きゅ〜!』と返事をしてとても人懐っこい。哺乳瓶も先輩なのでとても上手に飲んでくれる。
 子牛の部屋全室を、毎日糞出し出来るようになった。部屋数が多いので、かなりの時間がかかる。まもなく牧場始まって以来の出産ラッシュが始まり、子牛部屋を増築しなければならないが、糞出しどうしよう?
 娘は妻と遊ぶのが好きだ。妻は子どものころに、父親にたくさん遊んでもらったそうで、子どもと遊ぶのがとても上手である。今にも娘を落とすのではないかと思うほど、アクロバティックに娘と遊ぶので、見ている俺はハラハラし通しである。こんなに興奮させては、夜泣きするのではないかと心配したが、案の定、何度も泣いて妻を起こしたらしい。
 
 夜牛舎でQちゃん(写真)と果穂次郎は、2頭仲良くミルクを飲み、フードボトルに吸い付いていた。やはり、超早期母子分離はうちのスタイルに合っていると思う。